2009年08月20日

阿蘇の火口でカミサマダー

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ごぶさたしております。
「とんスピどうしたの?」「いつ更新するの?」
と聞かれますが、心配しないでください。単にネタギレです。

不況になって、めっきりスピは影をひそめ
予想通り、世間は「開運風水」に一気に傾きましたね。
なんちゃらコパやら、なんとかミリやら
まー現世利益派のどぎつい色ったら。
スピのきらきらパステルカラーが懐かしいくらいです。

てか、オーラの泉っていつからグルメ番組になったの?

そんなこととは関係なく、先日家族旅行で
九州は阿蘇山に行ってまいりました。

その日は天気もよく、火口もばっちり見学OK。
はりきって散策しようと遊歩道へ歩き出したのですが、
暑さに弱い母と、歩き疲れた妹フィーゴは
「座って待っちょるから」と待機することに。

青空の下、誰もいないベンチにちょこんと座り、
皆の帰りを待つ母と妹。
そこに1人の女性が近づいてきました。
ニコニコ笑いながらティッシュをフィーゴに差し出し

「カミサマダー」

ティッシュを受け取ったフィーゴと、
その様子を見ていた母は同時に笑顔で

「カミサマダー」


女性が去った後、フィーゴは母に
「こんなところに宗教の人がいるんだね。
カミサマダーだって」と一言。

それを聞いて
「え? 韓国の人じゃないの?
カミサミダーって韓国語でしょ」
と韓流ファンの母。


「神様ダー」と「カムサハムニダ」。
まあ、似てるっちゃ似てる。

見ると、ティッシュの表面には
「イェスさまを しんじれば だれでも すくわれます」
と書いてある。全部ひらがな。

「キリスト教を布教している韓国の人なんだねー
でも全然違うこと考えてたんだねーアハハー」
と2人の中ではそういう結論に達して一件落着のようですが

「危険な火口で布教活動する韓国人」っていう非日常に
もっと驚いて? アンタたち?


posted by トンボ2世 at 00:37| Comment(2) | TrackBack(0) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月17日

アラギョーゼンヨー

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というわけで、前回の続き。

天台宗のサイトのWhat's 天台宗の解説文によると、
「千日回峰行」というのは比叡山延暦寺の山中で行われるもの。
千日=3年間ぶっ通しでやるのかと思ったらそうじゃなくて、
7年かけて断続的に行われる修行らしい。

****千日回峰行コースメニュー***
(資料によって微妙に違うのだが、なんとなくの流れということで)

★1〜3年目
1日約30qを年間100日歩き、260カ所以上ある礼拝所をめぐる。
ここまでで通算300日。

★★4〜5年目
同じく1日30kmを、倍の年間200日歩く。
ここまでで通算700日。これが終わったところでクライマックス。

★★★堂入り
9日間の断食・断水・不眠・不臥。

★★6年目
これまでの行程に京都・赤山禅院への往復を加えて、1日60q歩きを100日。

★7年目
同じ行程を200日歩いて、晴れて「満行」。
お疲れさまでした〜

・・・もうね、読んでるだけでウゲーって感じですね。

1日30qって聞くと、ひょっとしていけるかも?と一瞬思うんだけど
(京都を2日で5q歩いてマメ作った人の言う言葉じゃないが)
これ、1日のおつとめを終えた深夜にやるんですってよ。

しかもいちばん楽そう(に見える)1年目でも
平均3日に1回くらいのペースで歩かなきゃいけないわけで、
これが200日になったら、1年の半分以上はどこか歩いてるわけで。
終盤にいたっては60q×200日! 1日84q歩く日も!

7年間で歩く行程は約4万q。地球一周してますから。。。

歩くだけでこれなんですから、
クライマックスの「堂入り」なんてどんだけ〜
続きを読みたい方はこちらへ・・・
posted by トンボ2世 at 08:50| Comment(3) | TrackBack(0) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月15日

ドラマチックな人

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先日、仕事でとある船乗りさんに話を聞きに行くことになったのだが
担当編集者さんが一言こう言った。
「その人すごいんですよ〜ドラマチックな人なんです!!」

ドラマチックな人。

ドラマチックな人生、とか
ドラマチックな恋愛、とかならまだわかる。

ドラマチックな髪。
もじゃ毛だろうか。
ドラマチックな仕事。
最初はやはり暗礁に乗り上げるのだろうか。

いやしかしドラマチックな人生でも生き様でも髪でも恋でもなく
「ドラマチックな人」である。
存在そのものがドラマチックということである。

いきなり歌い出したらどうしよう。
まさか隈取りしてるわけじゃないよな。
「出会いは一期一会!」とか泣かれたりして。
それとも全身ギャランドゥだったりして?
会っただけで妊娠したらどうしよう。

いや〜ん。

「あ、間違えました! ロマンチストなんですよ〜」

・・・ち。
ロマンチストとドラマチックじゃ大違いじゃねーかよ。。。

間違いとわかっても、つい考えてしまう「ドラマチックな人」。
そういえば最近こんなニュースが話題になってましたね。

比叡山・千日回峰行で最難関の「堂入り」に 星野圓道師

比叡山で星野さんという32歳の住職さんが、
千日回峰行の「堂入り」に入ったらしい。
この堂入りというのは「荒行中の荒行」と呼ばれるもので、
星野さんで戦後12人目の挑戦者。

戦後12人。
世の中に坊さんがどれだけいるかわからんけど
素人でもこれが「たった12人」ってことはわかる。

しかも「荒行」ってだけでもおそろしそうなのに
最難関ですよ。
アラギョウ・オブ・アラギョウですよ。
ハードコアですよ。


ふふ
うふふふふ
うふふふふふふふふ


こんな面白そうなこと、調べずにいられますかっての!

というわけで、調べてみました。
でもドラマチックな人で行数とられました。
次回につづく。
posted by トンボ2世 at 00:20| Comment(0) | TrackBack(0) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

涅槃カフェ

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東京のお盆は7月だ、ということを知ったのは
恥ずかしながらつい最近の話。
だって盆は8月13〜15日だとずっと思っていたもんだから
人んちによって盆の時期や過ごし方がそんなに違うだなんて
考えようとしたことすらなかったんですよね。

んだども、西原理恵子の『毎日かあさん』を読んだり
インドに一緒に行ったとみじーの大好きなおばあちゃんが初盆だったり
海女んちゅさんから借りた小説にも、長野の初盆の話が書いてあったりして

へえ〜よそさんちってお盆にこんなことしてるんだあ〜
と新鮮に思う機会がここのところ立て続けにあって。
で、そういう話を先日とみじーにしていたんですが。

「トンボさんちって迎え火とか送り火とかしないの?」
「うん、しない」
「お経は?毎日お経あげる?」
「ばーちゃんは昔やってたけど、今は誰もしないなあ〜」
「そうなんだ。じゃあトンボさんちはわりとゆるい系なのかも」

ほう。
てことは宗派によってガチガチ系と放置系があるってことなのか?

そういえば昔、葬儀屋に転身した知人が
「○○系はわりとインテリっぽい人が多くて、お経も単調なんだけど
△△系は火たいたりお経が劇的だったりしてすごいんだよ。
合コンするならぜったい△▲系〜」

というような話をしてたな。
仏教もいろいろ、坊主もいろいろなのねん〜。
坊主ってたたずまいが劇的だし、合コンしたら面白そう。(不謹慎ですいません)

そういや最近はブログを書いている坊さんも多いですけど
築地ではたらく坊主のアメブロは、ビジュアル見ただけで「勝負アリ」と思ったね。
築地本願寺は昔からいろいろ面白いことするお寺ですけど、
住職がこれだもんなあ。反則だよなあ〜このインパクトは。。。

ちなみに、その築地本願寺と雑誌『ソトコト』が組んで
今月21日からカフェレストランがオープンするみたいです。

その名も「カフェ・ド・シンラン」

仏教のスピリチュアル、ビジュアル両面での
「本物のかっこよさ」に気づいてもらいたい、という狙いがあるらしいが
こんなところでメニュー決めるの迷ったら、煩悩多すぎって感じ。。。
posted by トンボ2世 at 13:46| Comment(4) | TrackBack(1) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月27日

アンバランス・バランス

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なんかものすごくメディアの皆さん思いっきり持ち上げてるけど

菊池凛子ってなんか変だよね??

そんな思いを内に秘めつつ
アカデミー賞をながめておりましたところ、
そんなハリウッドにまつわる
こんな記事を見かけました。

キリストの「本当の墓」発見? 米で映画化へ 教会反発

イエス・キリストは通説と異なる場所で家族と共に永眠した?−。イスラエル紙イディオト・アハロノトによると、大ヒット映画「タイタニック」などで知られる米国のジェームズ・キャメロン監督らは26日、ニューヨークで記者会見し、キリストの墓をめぐる新たなドキュメンタリー映画について発表する。聖地エルサレムの教会関係者からは会見を前に、反発の声が上がっている。

 映画は、エルサレム旧市街から南に数キロ離れた地区で約2000年前のひつぎ10基が見つかったとする発掘調査を根拠として制作。ひつぎにはそれぞれ、キリスト、聖母マリア、キリストの死と復活に立ち会ったマグダラのマリア、キリストの子供などと解釈できる名前が記されていたという。カトリックや東方正教会の通説では、旧市街にある聖墳墓教会がキリストの墓の所在地とされている。(時事)



ん〜。

ていうか、それなら青森でロケ
すればいいんじゃん?
八戸に墓あるんだし。

くわしくはこちらをご参照↓
ダンシング・ナニャドラヤ

きっとロケの許可もオールオッケーだよね。
町おこしにもなってバンバンザイ。

ジェームズ・キャメロンならきっとスペクタクル作品でしょうし
青森なら海も山も雪もイタコもいるからきっと楽しい映画になるよお〜
温泉もあるしねえ〜長期ロケ(湯治)もOK〜魚もおいしいよ〜



・・・ああこんなこと書いてDDos攻撃とか受けないかしら・・・



しかし最近ハリウッドはキリストものがやけに多いですね。

メル・ギブソンがキリストを演じて
世界的にすさまじい賛否両論を呼んだ
2004年の『パッション』。

「イエスに妻がいた」という闇の歴史を描いたのはいいが
これは事実だ〜なんつって著者がホラふいて地雷を踏んだ
2006年の『ダ・ヴィンチ・コード』。

まだ公開されてないけど、リンコ・キクチで注目される
『バベル』もバベルの塔がモチーフっぽいですし。

アジアのホラームービーを買いあさったハリウッド様、
万策つきて最後は禁断の果実を手にした・・・って感じですかね。

そらあセイントだって人間だもの。
恋だってしたいでしょう。

ガンジーは妻との愛欲にふけりすぎて
父の死に目にあえなかったのが原因で禁欲したっていうし。

ストイックであることは、欲深いことと
両極であるようでいて、紙一重な気がするね。

スビを知れば知るほど
その一方でものすご〜く下世話なこととか
ジャンクな食べ物とか欲してしまうのと通じること?

「バランス感覚が大事」ってよく言うけど
バランスとって生きるのと
両思いになるのと
どっちがむずかしいのかな。


・・・ハア




ってヒャダ!
アタシったら!!
恋する女の子のつもり?

ええ、ええ、すいませんもう最近すっかり
コレコレ
にハマってしまいまして、あまりの面白さに
ブログのタッチが変わってしまいそうな勢いです・・・

ぎゃぼー (それは違う)
posted by トンボ2世 at 11:23| Comment(7) | TrackBack(0) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月16日

インドも休み休みやれ

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世の中には「スピリチュアル=ニューエイジ」という考えの方もおられるようですが、
精神世界と言えば、インドを避けて通れないでしょう。
なんせサイババのインド。悠久のインド。
中国は「4千年」ですが、インドは「悠久」。
もはや数も時間も数えません。

漫画の殿堂「まんだらけ」本店のある中野から
東京のインドと呼ばれる混沌と退廃の隣町・高円寺へ引越し、
杉並区民としてフェアリーな暮らしに余念がない海女んちゅさんも、
普段着はエスニック雑貨屋でコーディネイト、
お香と仏像と宗教書に囲まれて、悠久のインドライフを満喫しておられます。

しかし、時にはこんなこともあります。
杉並といえば、かつてオーム真理教の杉並支部があり、
連日のようにニュースに取り上げられていた時期がありましたが、
問題の支部の近所に住んでいた海女んちゅさん宅に
ある日、招かれざる客がやってまいりました。

ピンポーン

はーい、とドアを開けると、いきなりドアに足をガッと挟まれ玄関丸見え状態に。
ハッとすると、そこには刑事が2人。

(うわあ、絵に描いたようなコテコテの刑事だあ〜ホントに2人組なんだあ〜)
などと興奮を隠せない海女んちゅさんをよそに、
オーム関連で近所に聞き込みをしているという刑事さんの質問が続く。

「……で、毎日家におられるようですが何の仕事をなさってますか?」
「フリーで仕事をしているんです」
「夜はずいぶん遅くまでおきておられるようですね?」
「はあ、不規則な生活なんで… (ハッ!)」

下調べされている!ひょっとして自分が疑われているのか??
まずいなこれは、社会人としてきちんと対応せねば、と己を振り返る…

「しっしまったあー!!!!」

元カレに偶然会った時に限ってスッピンであるのと同様、
刑事が来た時に限って、エスニック雑貨で買った
オーガンジーの修業着を着ているのは自然の摂理。

部屋から漂う、かぐわしいお香のかおり。
ちらりと見え隠れする、宗教書。
見る人を翻弄する、仏様の蠱惑的なシルエット。

「ちょっと署までご同行願えますか」
というデートのお誘いに海女んちゅさんがOKを出したかどうかは
定かではありません。
posted by トンボ2世 at 09:25| Comment(6) | TrackBack(0) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月09日

走る人、のぼる人

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実を言うと、海女んちゅもワシも「宗教好き」であります。
いろんな宗教関係の本とか読むし、神社仏閣大好きだし、
興味シンシンで集会なんかも行っちゃったりもしますが
ちいともハマりません。

宗教に走る人って、血走っててこわいけども、
なんか幸せそうでいいな〜と思わなくもない。
でもハマらないのですなこれが。

まあワシはおいといても、海女んちゅさんですよ。
なんせお父さんの実家が真言宗の寺。学校も仏教系。本人も宗教アディクト。
イタイケな女子学生(キャー)だった頃に宗教たたきこまれるわけですからね、

「おかげで新興宗教にハマっちゃう子が多くてさーセックス教団とかさーハハハー」

そんな思春期の中でもちいともハマらず、
現在も宗教書を買いあさる海女んちゅさん。
そこまでお膳立てされていて、走らないアナタの人生は
鯉の滝のぼり、またはシャケの産卵。

激流をのぼっていけ、ああどこまでもイッショーサランヘヨ。
posted by トンボ2世 at 05:29| Comment(9) | TrackBack(0) | わりとレリジャス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする