先日、海女んちゅと2人で初詣に行ってまいりました。
こんな2人にふさわしいというかなんというか、
詣でた先というのが、
将門の首塚
うち首になった平将門の首が、京都からこの地まで飛んできたという
都心の心霊スポットとしてはあまりにも有名な場所であります。
なんで2人でがん首そろえて参ったかというと、
「そこに首塚があったから」
という山男みたいな答えしかできないのですが
ひょんなことで海女んちゅと大手町で会うことになり、
ここんとこ熱烈な江戸ブームを迎えている2人としては
江戸城でも見に行くかということになり、
お堀までの道にたまたま首塚があっただけの話。
テレビや雑誌で繰り返し見ていた場所なので
どんな感じなのかは知っていたんですが、
実際見ると、拍子抜けするほどこぢんまりしたスポットですね。
周囲がゴリゴリのビジネス街だもんで、
確かにここだけ浮いている感じもするんですが、
目の前にはお堀が見えるし、近くに史蹟もちらほら。
オカルト番組でお決まりのフレーズ
「高層ビル群の中で、そこだけ異様な雰囲気を醸し出して…」
的なアブノーマル感はそれほど感じません。
ま、もともと何も感じない2人ですけど。
そうはいっても、ビルの影ですから爽やかさはないわけで、
そもそもふつうに考えれば、ここに首が埋まってるわけで、
「やっぱ祟られるのはかなわんし・・・」
内心ビクビクしながらお参りするザ・小心者。
(怨念がおんねん)
と急におやじギャグが浮かんで、自分が嫌になりました。
隣の海女んちゅさんも
「そ、そそうもないようにねっ!丁重にっ!」
心なしか声がうわずっておる様子。
おずおずと首塚の前に立つと、
ぎっしりと色とりどりの花がそなえてあり、
なんとなく華やかな雰囲気。カラフル〜。
周囲の企業が持ち回りで担当しているという話ですが
全体的に手入れが行き届いた、こざっぱりした印象。
ひとけのない週末のオフィス街だというのに
ひっきりなしに人がやってきます。にぎやか〜。
「将門はん、ずいぶんと人気なんやね」
「千年以上も前の人やのにね」
「しかしこのあたりの土地は、ホントに平ぺったいねえ」
「なにしろ千年前はこのへん海っぺりだったしねえ」
関係ないアースダイバートークで盛り上がっていると、
そこに老夫婦がお参りにやってきました。
奥様はうやうやしく首塚に手をあわせた後、
「ねえねえ、ここは何のご利益があるの?」
と尋ねておられました。
将門のご利益!
祟りのイメージが強すぎて、いいことがあるとは思いつかなんだ。
気になって調べてみたら、ありましたありました。
「将門の首塚 効能:偏頭痛」
ってアメリカンジョーク?
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