2010年03月25日

チームとんスピ坊主とまみえる、の巻(後)

149.gif

坊主占い第3弾。
これまでの流れは前編中編をご覧ください。

さて、前回の占いで
海女んちゅが「尼んちゅ」になるという
将来の明るい展望が見えたところで、ワシの番である。

海女んちゅさんとのやりとりを見ていて、
ワシはある作戦に出ることにした。
それはつまり、

ひたすら相手が出てくる言葉を待つ

占いを本気で信じている人には申し訳ないが、
ワシにとって占いとは「娯楽」である。

大殺界? へー。
だから?

というワシであるから、今回の坊主占いも
大好きな坊主頭を鑑賞しにきたわけではなく (ちょっとあるけど)
坊主頭を間近で見ながらお茶したいわけでもなく (頭なでなでしたい)

とにかく純粋に「坊主の占い」を楽しみたいのだ。
そのためには、無駄な情報は不要。
それでなくてもカウンセラー体制のサンジャポさん、
ここはあえて無言を通すことで、彼の見立てを堪能することに。

トンボ「スッ…   (紙を差し出す)」
坊主「……  (ニコニコしながら星座を調べる)」
海女んちゅ「……  (じっと見る)」

坊主「ああ。あなたは我が強いですねえ。烈女です」
ト「れ、れつじょ?」
坊主「好きなことは夢中になるけど、嫌いなことは絶対やらない」
ト「んー・・・」
坊主「アウトローですね」
ト「いやーそうかな…」「でしょー?」

海女んちゅ、いきなり乱入。

坊「大物です」
海「カラダが?」
坊「主流には乗れない人ですね」
海「そうそう、この人の本笑っちゃうほど売れなくてさあ」
坊「売れ筋狙ってもダメですよ、個性活かす方向じゃないと」
海「あ、やっぱり? サブカルだからねえ」

こら。
こらこら。
死なすど、オンドレリャ。

本人が沈黙を守ってるというのに
海女んちゅが全部バラしてますけど

作戦だいなし〜〜

というところで会社帰りの友人アコチャーナ登場。
バトンタッチで、占い開始。

坊「アウンサン・スーチーですね」
ア「ええ、その通りですけど何か」

えーと、会話の意味がわかんないんですけど?
開口一番「あなたはアウンサンです」と言われて
「イエス」と答えるアコチャーナの剛胆っぷりたるや。

坊「とても純粋な方です」
ア「その通りだわ」
坊「曲がったことが大嫌い」
ア「もちろんよ」
坊「独立系の仕事に向いています」
ア「会社やめようかしら」
坊「泥沼が似合いません」
ア「やっぱりね」

全部おいしくいただきすぎ

他人が占われてるところって見たことなかったんですが
みんなそうなんですか?
全部受け入れててビックリしたわ〜。

まあ、かくいうワシも坊主(頭)マジックにやられて
最後には「自分さらけ出しまくり」でありました。  
まったく坊主は油断ならない・・・

とにかくワシは「スクラップ&ビルド」の年だそうなので
今までひきずってきたいろんなことを整理整頓して
前に進んでいくのがよいらしい。

というわけで、2006年からスタートして丸4年たった
この「とんでもスピリチュアル」、
これにて終了とさせていただくことにいたしました。

「尼んちゅ」を襲名予定の海女んちゅさんと共に
何やら楽しいことを見つけたら、何か始めるかもしれません。
あ、よく考えたら今回で149回目でした。
なんか書きたいことあれば、150回目がエントリーするかもです。
(そういうとこ、気になる2人です、ハイ)

それまでの間、
海女んちゅの今後の動向はこちら
トンボはこのへん

4年間おつきあいありがとうございました。
それでは皆様ごきげんよう。チャオ〜。
posted by トンボ2世 at 09:03| Comment(10) | TrackBack(0) | とんスピ・アクション編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月19日

チームとんスピ坊主とまみえる、の巻(中)

148.gif

前回の続き。
現役坊主による密教占星術のはじまりである。
サンジャポジャーナリストみたいなスーツの坊主が居を正す。

坊「では、どういたしましょう(ニコニコ)」
海女んちゅ「いや、どうって」
坊主「……(ニコニコ)」
海女んちゅ「……」
トンボ「……」
坊主「…………(ニコニコ)」

シーン

普通なら占い師さんが畳みかけるように話し始めるもんだが
目の前のサンジャポさんは何をするでもなく、
こちらが口を開くのを、つぶらな瞳でじっと見つめている。

いつもと違う展開にとまどった海女んちゅさん、

「いや特に悩みないっちゃないんだけど、
あるっちゃ人生全部が悩みって言えるみたいな?
てか、人生八方ふさがりみたいな?」


と、どうしようもないことを口走った。

するとサンジャポさんは、
「とりあえずこれ、書いてもらったほうがよさそうですね」
と柔和な笑顔とともに1枚の紙を取り出し
海女んちゅさんに名前と生年月日を記入するよう促した。

坊「あー本当に生命力にあふれた方ですねえ。

子犬なら最初にもらわれていくタイプです


・・・いきなり「もらわれ犬」ときた。


「誰とでも仲良くなって、年上でもタメ口ですぐに話しますね」

ズバ。

「でも他人には興味がないです。自分大好き、自分しか興味ない」

ズバ。

「ライオンじゃなくて、シマウマです。放牧されるのが心地良いタイプ」

ズバズバ

「非常に現実的で、お金がなくなると急に元気がなくなります

ズバババババ


まさかと思うけど、
空海さんそんなこと書いてないよね?

穏和な笑顔で言われるので一瞬だまされるが
よくよく聞いてると、けっこうズバズバきいてくる。
なんと「キャラ立ち」な占いだろうか。
面白いじゃねえか、こんにゃろう。 

「ええ、そうです。その通りです、
もう本当に元気がないんです私はどうしたらっ!!!」

心当たりありまくりで
もう笑っちゃうしかないよ状態の海女んちゅさん、
いきなり坊主相手にしゃべるしゃべる。

それをニコニコ聞いているサンジャポさん。
それを見てますますしゃべる海女んちゅさん。

な〜る〜ほ〜ろ〜
これが「仏教的占いスタンス」なのか。

未来はこうなるとか、そういうことはあんまり言わない。
でも話をしながら現状を受け入れ、客観視させる
まさしく慈愛とシンパシーの世界。
占い師っていうより、カウンセラーに近い感じだ。

海「実は、うちも同じ真言宗智山派なんですよー。
  おじいちゃんは住職だったしー
  宗教好きだし、宗教画も描きたいんですよねえ」

それを聞いたサンジャポさんが一言。

坊「あ、ボク今ピンと来ました。  得度しましょう
海「え? いやそれは」
坊「これも何かの縁だと思いますし」
海「んーまあ、そういうことも考えたこともあるんだけど」
坊「得度しましょう
海「そうねえ、結婚しないなら出家しようかと考えたことも…」
坊主「ですよね。得度しちゃいましょう
海「んー、でもでもぉ〜どうしよっかなあ〜」


・・・新手のナンパ?


何はともあれ「傍若無人なシマウマ」こと海女んちゅさんは
近い将来得度して千葉の寺を継ぎ、
海女んちゅさんから「尼んちゅさん」になることに決まりました。

めでたしめでたし。

※注意:占いにかこつけた宗教の勧誘などではありません。
一部、面白おかしく脚色しておりますが、
実際の占いはごく真っ当な内容ですので悪しからず〜。

長くてすいません、今度こそ最後!
posted by トンボ2世 at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | とんスピ・アクション編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月14日

チームとんスピ坊主とまみえる、の巻(前)

147.jpg

「坊主が占いをしてくれるらしい」
という噂を聞いたのは、いつのことだったろうか。
そうだ、知り合いに「面白いバーがあるんですよ」と言われて
連れていってもらった「坊主バー」でのことだ。

坊主バーとは、その名の通り坊主がやっているバーのこと。
バーテンさんは坊主頭であるし、坊主でもある。

作務衣を着た坊主がシェーカーを振り、
「愛欲地獄とは何か」とまじめな顔で教えてくれたり
法事でお休みしたりもする、現役坊主オンリーのお店である。

ちなみに「坊さんがお酒出していいんですか」と聞いたら
「仏教は何でもアリなんスよ」と言われた。

生ぐさ坊主である。

その時に「週末にくれば、占いのできるお坊さんがいる」
と聞いたのだった。

仏教と占い。
しかも「密教占星術」である。

宗教好きの海女んちゅと、坊主(頭)好きのワシが
気にならないはずはないではないか!

バーでの占いはヒマな時の数分だけの簡単なものだけで、
ちゃんとやってもらうには予約をしないといけないとのこと。
善は急げとばかりに、電話をかけてみた。

「はい、ガネーシャです」

お? 古田新太か?夢をかなえるゾウか?

ト「あ、あのう〜密教占星術をしてると聞いたんですけどぅ〜」
「あ、はい。そうですよ」

電話の相手は、どうやら占いをしてくれる坊さん本人のようだ。

坊「日中でしたら今のところ大丈夫ですよ〜。いつでもどうぞ」
ト「じゃあ金曜はどうでしょうか」
坊「夕方まででしたら、何時でもかまいませんよ」

・・・なんだろう。この包み込むような優しい声は。
ふわふわした真綿に包まれたような、安心感。
何もかも受けいれてくれそうな、抱擁感。

電話でちょっと話しただけで、すっかり心を開いてしまい

「実は、人を殺めまして…」

と、よくわからない告白をしてしまいそうになった。
さすが坊主、油断ならない。

そして予約の日。
「個別にみても、みんなでワイワイ言いながらみてもいい」
ということだったので、

まずは海女んちゅと私が先行して一緒にみてもらい、
終盤に友人アコチャーナが乱入するという形で、
1人30分ずつみてもらうことにした。

場所は、前述の坊主バーの向かい側にある
「駆け込み寺」
占いと心理カウンセリングのサロンである。

左を向けば坊主バー。右を向けば駆け込み寺。
あとは涅槃で待つだけ、という環境である。

曼荼羅とこたつとなまめかしい木仏が並ぶ
あやしげなエキゾチックな室内に入ると、
メガネにスーツに坊主頭のお方が
にっこりと穏和な笑顔で迎えてくれた。

あんまり優しそうだったので

「その出で立ちだとサンジャポジャーナリストみたいですよ」

という言葉はとりあえず飲み込んでおく。

そして、上座に鎮座した海女んちゅさんが
あまりにもあやしげな雰囲気にマッチしすぎて

「アンタ、占い師が天職と思うよ」

という言葉も一緒に飲み込んでおいた。

チャイを飲みながら、まったり雑談を交わした後、
さっそく占いスタート。

密教占星術とは、いわゆる「宿曜占星術」と呼ばれるもので
真言宗の開祖、空海さんが中国から持ち帰った教典がルーツらしい。

太陽暦でみる西洋占星術と違うのは、
月齢(旧暦)でみることと、星座が28こあること。
生年月日で星座を割り出し、運勢などをみるのだという。

というわけで、まずはアヤシイ占い師
ルネヴァンダール海女んちゅからみてもらうことになったのだが・・・

あれ長くなっちゃった。次回につづく。
posted by トンボ2世 at 16:04| Comment(3) | TrackBack(0) | とんスピ・アクション編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする