「トンボさん、最近なにか面白いことないですか?」
先日、知人Y子にそう声をかけられた。
遅ればせながら最近気づいたことなんだが
「何か楽しいことないかな〜」と口癖のようにつぶやく人が
世の中にこんなにたくさんいるとは知らなかった。
あの質問は一体どこから来るのだ?
「楽しいことないかな」と言った途端に
魔法のように楽しいことが起きるわけはないし
かといって「なんか楽しいこと教えて」と
他力本願するにしては、願いがあいまいすぎる。
だからいつもこのセリフを吐かれるたびに
「はあ、別になにも」としか返答のしようがないのだが
「楽しいことが何もない」と宣言するのも、まるでさみしい人みたいだし
かといって「こんな楽しいことがあって!」と自分から話すのもなんかシャク。
あたいナイーブなんだからやめて? こういう質問。。。
こういう人は神社に行っても
「幸せになれますように〜♪」
と漠然としたお願いをして、神様を困らせたりしている気がするな。
まあそんなこんなで先日も知人とそんな話になったわけだが
そのY子が「誰かスピリチュアル・カウンセラー知りません?」
というので、とりあえず我らがレディMを紹介してみた。
その後、セッションのことはすっかり忘れてしまっていたのだが
数ヶ月後ばったり会ったY子から「こないだ会ってきましたよ!」
と声をかけられた。
「面白かったですよ〜。あーん終わっちゃってつまらないー。
他に誰か知りません?サイキックの人」
「・・・いや、レディMしか知らんし?」
「そうなんですかあ。なんかね、私の友達が
そういう人になろうっていうんで学校通うらしいんですよお〜」
「そういう人って・・・サイキックってこと?」
「うん、そうみたい〜」
「霊能者になるための学校ってあるんだ?」
「なんか勉強して占い師になりたいんだって」
「占い師・・・」
「そうなんですよ。あーなんか楽しいことないかなあ〜」
んーーーーー
結局こういう人たちにとって霊視もタロットも星占いも同じなのね?
スピが今はやりだから的なノリなのね?
そんでもって、いろんな「占い」をわたり歩いたりするわけね?
刺激求めてさまよい歩くのも楽しいだろうけどさ。
答えは自分の中にあんだろ? 人のアドバイスも結局聞かないだろ?
あんまりジプシーしすぎるとワケわからなるから
一発でシャキッと決めろよ!いいじゃんそのピンクでもう!!
と、女子のショッピングにつきあうカレシの心持ちになってみる・・・
ちなみにワシが最近楽しかったことは
日本で2000円前後の安宿が意外と楽しめることを発見したことと
入隊→除隊→譲渡のサークルを繰り返し、
流れ流れた<ジプシービリー>が今更な感じで我が家にやってきたこと。
なんだかんだスピリチュアルよりフィジカル!な夏の終わりのトンボです。
めざせ3s減。