2006年12月31日

天使は今でもアイ・エヌ・ジー

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クリスマスが終わった途端に、佐野厄よけ大師。
そんな日本が意外とキライじゃないトンボです。
みなさま楽しいクリスマスを楽しまれましたか?
ワタクシは刺身を食べまクリマクリスティ。(死語)

さて、そんなクリスマスに気になるニュースを見つけました。
天使を信じる81%、サンタを信じた86% 米世論調査

 AP通信とインターネット大手、AOLが米国の成人を対象に実施したサンタクロースに関する電話世論調査で、サンタがプレゼントを運んでくるという伝統について、47%がクリスマスの宗教的な意義を損なうと答え、宗教的意義を後押しするとした36%を上回った。86%が子ども時代にサンタを信じたと答えたが、白人は91%、非白人72%と差があった。

 サンタがこの時期の休暇に果たす役割の大きさについては51%がとても、またはある程度重要と答え、あまり・全く重要ではないの49%と意見が分かれた。サンタを信じるのをやめた年齢の最多は10歳の18%、平均は8歳だった。

 一方、天使の存在を81%が信じると答え、信じないのは18%にとどまった。


「サンタを信じるかどうか」というメインテーマはこの際どうでみもよろしい。
問題はサラッと流されている最後の1行です。

天使の存在を81%が信じると答え

どうですかお客さん。
アメリカ人の8割が「天使はいる」と思ってるんですよ。
サンタは「信じてた」のに、天使は「信じてる」んですよ。
ingなんですよ。

「天使なんていないよ」と言った日には
「ハア?何言ってんのアンタ?天使はいるじゃん。ほら、そこに」
くらいの勢いで返されるってことですよ。

宗教的な意味合いが強いんでしょうけど、
こういうアンケートをすること自体が異国って感じしますねえ。

ちなみにこれって
「キミはボクのかわいいエンジェル」とか
「お恵みを〜、エンジェル様〜」とか
「銀5枚で金のエンゼル」とか
そういうのもカウントされるんでしょうかね。

ていうか、サンタとエンジェルが同列なんですね。

というわけで、とんスピ2006年の更新はこれにておしまい。
みなさま、よいお年を!

posted by トンボ2世 at 17:00| Comment(6) | TrackBack(0) | スピ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月27日

すぴこん突撃隊!

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いずれ行かねばと、かねてから思っておりました。
スピ入門を標榜するならば、決して避けて通れないあそこと言えば・・・
そう、すぴこんであります。

正式にはスピリチュアル・コンベンション。いわゆるスピ系の見本市ですね。
サイキックやらヒーラーやらカウンセラーやら占い師やらが一同に介し、
グッズも即売。無料のセミナーやワークショップもあり。

スピには興味あるけど、実際のところどんな感じ?という
ワシらのようなビギナーにとって、すぴこんは願ってもないイベントなわけです。

全国展開のすぴこんは、東京でも2ヶ月に1回のペースで開催されているので
ようやく先日、海女んちゅと蒲田の大田区産業プラザ(しぶっ)へ行ってきました。
出店ブースはなんと150近く!

当日、待ち合わせ場所に行くと、
海女んちゅさん、なぜかアイメイクばっちり。
「だって占い師とかヒーラーとかいっぱいいるわけでしょ?
負けちゃいけないと思って

キミは何と戦うつもりなのだ・・・

とにかく中へ入ると、すでに会場は人だかり。
まずは軽く1周して様子を見ようということになったのだが

入口付近で既にエンジェル山盛り。
その先では、インディオによるとうもろこし(!)占い
奥ではイスに座って目をつむった人達が、本気のレイキ中。
向かいでは、机をはさんで向かい合う2人がダウジング中。

パーリードレスに星のスティックを振りかざすヒーラーがいれば、
こっちに「地上の女神」、あっちに「ミカエル」。
しまいにゃ発泡スチロールに水晶が埋まったピラミッドハァットをかぶって
「医学的に証明されてないんですけどね、ウツ病も治るみたいですよー」

・・・いやあ〜

なんだここ。

海女んちゅさんがアイメイクしてきた理由がよお〜くわかりました。
想像以上です。わけわからんです。クラクラするとです!

「ぜい、ぜい、ぜい、やられたよ、完全にやられました隊長・・・」
「ううむ、とにかくランチしよう。コーヒー飲んだら、アタック」
「らじゃ」

というわけで喫茶店で作戦会議。
しかし、ひと呼吸置いて再び入った頃には輪をかけた混雑っぷり!

アロマにインセンス、お経に呪文に「いらっしゃいませ〜」
いろんな音が聞こえる。いろんなにおいがする。
悩みや欲望や好奇心やいろんなものが渦巻いて・・・

どぅぉぉぉぉぉぉおおお〜!

「たたた隊長ワシだめっす」
「落ち着けトンボ!カームダウーン ライドオーン」

結局、海女んちゅさんの励ましも虚しく、
無防備で出かけてしまったワシはヒーラーに囲まれキリモミ状態。
あえなく撤収となりました。
ワシはなんのために1500円を払ったのか。。。

次回行く機会があるならば
ふだんしたこともないようなバッチリメイクで
最前線に向かおうと思うトンボでありました。とほほ
posted by トンボ2世 at 12:40| Comment(7) | TrackBack(0) | とんスピ・アクション編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月17日

闇から闇へ、サバー様

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前回の海女んちゅさんの「やおつり」で思い出したんだけども、
うちの地元・山口にもサバー様という不思議な風習があるんですよ。

毎年夏になると、馬に乗った侍の姿を模した、けっこう大きなわら人形が
北から南へ、村から村へ、闇から闇へ、
誰かがこっそり拾って、こっそり捨てていくんです。

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サバー様を見たら、どっかへ運ばなきゃいけない。
しかもしれを人に話しちゃいけないらしいです。
意味がわかりません。

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わらにひっかかって落馬したために、敵に殺されたサムライの弔いとか
夏に発生するウンカをはらって、豊作を願う虫送りの風習とか
いわれはいろいろあるようですが、
サバー様がいい人なのかそうでないのかすらわかりません。

こんなイベント、アリなんでしょうか。。。??
ま、要はそこにサバー様があるから運ぶだけ。
歴史なんてそんなもんです。

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どこから来て、どこへ行くのかわからないけれど
夏になるとまた新しいサバー様が出回って
いろんな人の手で確実に南下していきます。

謎すぎて、地元の人も口にしない奇祭・サバー様。
見かけた方はぜひご一報ください。

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posted by トンボ2世 at 09:33| Comment(4) | TrackBack(2) | うすくフォークロア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

回し回されゴンゴチー

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先日、千葉出身の海女んちゅさんから
やおつりという行事で実家に帰ってきた、という話を聞いたんですよ。
やおつりってなんだべさ?と思ったら、家を移る→やうつり→やおつり
要は家を新築する時に、近所の人を呼んでやるお祝いのことらしい。

以下、海女んちゅさんのミクシイ日記。
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「ゴチソウ食べて酒のんで歌うたって…いわゆる普通の宴会です。
「ケさー」「ケおー」の猛攻撃だけど。(※ケ=食え)

で、クライマックスに始まったのが…
家主の腰にヒモを回し、そのヒモから放射状に何本もヒモをくくって、
その先を持ったおばさん達が、何やら不思議な節回しの歌を歌いながら家主の周りを回りだす。
真ん中の家主は上下に激しく揺さぶられ、そしてぐるぐる回される。
カゴメカゴメ状態だ。

実は数年前に建て替えをした時、白浜の人間ではない父がターゲットになって、
真っ赤になりながら回されてました。
今回も父が…と思っていたら直前に姿を消しました。んにゃろー

「やおつり」ってのはお祝い全体の名前ですが、
この回される儀式の名前がわかりません。
名前もわからないし、意味もわからない…

男性はあまりのカッコ悪さに逃げ出す人が多く、
奥さんがターゲットになってしまうのがほとんど。

白浜の奥様たちの間では、
「もう回された?」
「あたし去年回されたのー!はずかしー」

という会話が普通に飛び交っているのであります。 」

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千葉っていい国だよねえ〜。

そんな話を聞いて、そういえば小さい頃によくばあちゃんから
「はよう寝んと、ごんごちいが来るど〜」
とよく言われたのを唐突に思い出しました。

ごんごちい、ごんごんじい、ごんごち、呼び方はいろいろですが
大人に「ごんごちいが来る」と言われた日にゃあ
おっとろしくておっとろしくて震え上がったものでございます。

なんやかんや言っても、まだまだフォークロアな日本です。
悪い子はいねがあ〜。
posted by トンボ2世 at 01:20| Comment(7) | TrackBack(0) | うすくフォークロア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月12日

生まれ変わりっていうか

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最近「フラガール」のダンスシーンで号泣しました
群舞大好き、トンボです。蒼井優おそるべし。

そんなこととは無関係でアレですが、先日こんなニュースがありましたね。
「できる人間に生まれ変わる」中2飛び降り自殺

ネットのニュースで読んだだけなんで、詳細がよくわかりませんし
自殺の問題については難しすぎてコメントしづらいんですがね、
このニュースで感じる点がひとつ。

そもそも生まれ変わりだの輪廻転生だのという理由で
自らの命を絶つバカモノというのは
今に始まったことではないですよね。

自殺する理由は置いといて、
自殺するってのは確実に他人に迷惑をかけたり不幸にする行為ですからね、
そこはあえてバカモノと言わせていただきますけどね。
残された者の苦しみを想像してみやがれってことですけどね、

ともかくワシが言いたいのは、自殺そのものではなくて
今回の事件をきっかけにスピ・バッシングが起きそうな気配のほうです。

ニュースによると、中2の子は数日前にスピ系の番組を見て
「いい人間に生まれ変わる」という遺書を書いたらしい。
このスピ番組ってどうみてもオーラの泉だと思うんですけど、

江原さんも美輪さんも常に
「死んだから楽になるわけではない」「簡単に生まれ変われるわけではない」
と言い続けているわけなので、その子がちゃんと話を聞いていたとは思えないですね。
生まれ変わりの話は単なるきっかけじゃないのかなあ。

それよりもこう、なんというんでしょうかね、今回の事件で
「ほら見たことか」というか
「生まれ変わりという概念を助長している」ということで
江原氏、美輪氏に非あり、みたいな空気を感じるんですよ。

ワシはお2人が良いとも悪いとも言える立場にありません。
だって、生まれ変わりがあるかどうか、霊がいるかどうかすらわかんないですもん。

でも、ブームというのはささいなことで流れが変わるものです。
最近少し熱すぎるんじゃないか、と思うスピ人気が
今後どうなるのか、気になるところではあります。

覚悟して腹すえてテレビに出てると思うけど
オーラの泉でお2人は何かコメントするのかな。

個人的には「生まれ変わり」とか「リセット」とかいう考え方には違和感があって
「生まれ変わったら何になりたい?」という飲み会定番の質問に
「ていうか生まれ変わりたくない」とシラけるコメントを繰り出していたワシですが

とりあえず、村民の多くが前世の記憶を持つ
「生まれ変わりの村」が中国にあるらしいんですよ。
ちょっと行って話聞いてみたいなあ〜というのはありますけども。

自殺が増える年末、みんな頼むから元気でね。(珍しくマジ)
posted by トンボ2世 at 00:01| Comment(5) | TrackBack(0) | スピ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

ピンクなモーツァルト

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ごぶさた失敬。
そんなこんなで世間のご多分にもれず
「のだめカンタービレ」にハマりまくっているトンボです。
ピアノ弾きてぇ。ぎゃぼー。

で、先日のドラマを見ていて
モーツァルトって言えばピンクなんですよね〜イメージとして」
と、のだめが言ってました。

聖子かよ。

というわけで娘・沙也加も再デビューしたことだし
今回の「昭和タイトルシリーズ」は松田聖子、1984年のナンバーでございます。

ピンクのモーツァルト ねえ感じてる? 高まる胸のモデラート
ピンクのモーツァルト ねえもうじきね 揺れる音符が飛び散れば
はなやかな淑女〜♪

ってこんな歌詞が30代半ばで書けた松本隆、アンタってすごいよ。。。

とにかく、今も昔もモーツァルトと言えばピンクなんでしょうかね。
「ここはピンクなはずなのに、あいつったら青緑の音をぶつけてくるんですよ〜」
とかいう会話を普通にしてるんですかね。音楽家というのは。
ワンダーランドです。

しかしモーツァルトはよしとしましょう。今年は生誕250年ですしね。
そういう数え方でお祝いするっていう感覚もよくわかりませんが、
とにかく問題はピンクですよ。

ピンクってさ、使われすぎじゃない? 特に女性向けの本で。
昔はピンクっていうと「女のコの色」という感じじゃありませんでしたか。
ふわふわ、あったかくてかわいいイメージだったんですが、

本屋で女性向けのコーナーで見るピンクは
幸せになりたい、金持ちになりたい、きれいになりたい、キイイ〜〜!!!
みたいな、おそろしいまでの欲望の渦を生み出しており。
ピンクっていつからそういう色になったんでしたっけ?と首をかしげてしまいます。

女性向けのスピ本も、似たような雰囲気がありますよね。
タイトルがかぶってる?お仲間か?と思った「ちょいスピ」も…
全面ドピンク〜〜
しかもキャッチコピーがすごいよ〜

「さかさまに寝る」「蛇口をぎゅっとひねる」「歯磨きのときに、ニッコリする」…
“たったそれだけ”が奇跡を起こす。


ま〜じ〜で〜

「スピは自己啓発」と勝手に解釈しているワシとしては
よりよく生きたいという姿勢を悪いとは思いませんよ、
ワシだってそうありたいと思ってますけどね。でも。

リーマンが「これで営業月100万アップ!」なんてビジネス書を手に取る気持ちと
女子がこういうピンク系の本を手にするの気持ちって、きっと同じだよな〜
と思うに至り、なんだか胸やけして本屋を立ち去るワシなのであります。

ピンクはモーツァルトだけで結構です。ぎゃぼ。
posted by トンボ2世 at 22:30| Comment(10) | TrackBack(1) | スピ話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする